単語 |
読仮名 |
意 味 |
巨 編 |
きょへん |
文学・映画などの大規模な作品 超大作 |
長 編 |
ちょうへん |
詩歌・小説などの長いもの |
前 編 |
ぜんぺん |
ある作品のいくつかに分かれたもののうち最初の部分 |
中 編 |
ちゅうへん |
三編からなる書物・作品などのうち中間の一編 |
後 編 |
こうへん |
作品・書物などで、二つまたは三つに分けたものの最後の部分 |
短 編 |
たんぺん |
詩歌・小説などの短いも (=小編(しょうへん)) |
掌 編 |
しょうへん |
ごく短い小説 (短編より短い) |
叢 書 |
そうしょ |
同じ形式・体裁で編集され継続的に刊行される一群の書物 (=シリーズ) |
編 |
へん |
書物や文章などを内容からいくつかに分けたときに設けられる区分 章・節などより大きい区分 |
章 |
しょう |
文・楽曲などの大きなひとまとまり 段落・節などより大きい |
序 章 |
じょしょう |
論文・小説などの最初の章 その主題を暗示するための前置きの部分
プロローグ[prologue] |
終 章 |
しゅうしょう |
論文・小説・楽曲などの最後の章 全体をしめくくる言葉・終わりの部分
エピローグ[epilogue] |
節 |
せつ |
文章・詩歌・音曲などの一つの段階 |
段 落 |
だんらく |
長い文章の中の一つの主題をもってまとまった部分 その切れ目 |
二部作 |
にぶさく |
二つの部分からできている作品 二つの作品をあわせて一つの完成作と見得るもの |
三部作 |
さんぶさく |
独立していながら相互に関連し合い一つのまとまりをなす三つの作品 |
連 作 |
れんさく |
数人の作者がそれぞれ一部分を分担して全体としてまとまった一つの小説を作ること(また、その作品のこと) |
挿 話 |
そうわ |
文章や談話の途中にはさまれる本筋には関係のない短い興味ある話 本筋と直接的には関係なく物語中にはさみ込まれるまとまりのある小話 エピソード[episode] |
逸 話 |
いつわ |
その人の隠れた一面を知らせる世間にあまり知られていない面白い話 |
閑話 / 間話 |
かんわ |
むだばなしをすること(雑談) 心静かに会話すること(閑談) |
回 想 |
かいそう |
過ぎ去ったことを振り返り思いをめぐらすこと |
外 伝 |
がいでん |
正史からもれた伝記や逸話 |
列 伝 |
れつでん |
人々の伝記を連ね記したもの |
紀 伝 |
きでん |
人物の伝記を記録したもの |
武勇伝 |
ぶゆうでん |
武勇に富んだ人の伝記 勇ましい手柄話 |
伝 記 |
でんき |
個人の生涯の事跡を書いた記録 記録されて伝えられているもの |
戦 記 |
せんき |
戦争や戦闘に関する記録 (=軍記) |
手 記 |
しゅき |
自分で書き記すこと その文書 特に自分の体験や感想などを書き記したもの |
日 記 |
にっき |
日々の出来事や感想などを一日ごとに日付を添えて当日またはそれに近い時点で記した記録 |
英雄譚 |
えいゆうたん |
英雄の活躍を描いた物語 |
奇 譚 |
きたん |
珍しい伝承 不思議な話 |
古 譚 |
こたん |
古い話(昔話) |
回想録 |
かいそうろく |
歴史的な出来事について当時を思い出して書いた記録(=回顧録・手記)
メモワール[(フランス) mémoires] |
演 義 |
えんぎ |
理や事実などをわかりやすく説明すること その記述 |
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幻 想 |
げんそう |
現実にないことを思い描くこと その思い ファンタジー [fantasy] |
恋 愛 |
れんあい |
男女が恋い慕うこと その感情 |
ロマンス
(浪漫) |
ろまんす
(ろまん) |
〔通俗ラテン語であるロマンス語で書かれた中世の騎士物語の意〕
伝奇的空想的な要素をもつ物語 (=恋物語) [romance]
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ノスタルジア |
のすたるじあ |
異国にいて離れた故郷を懐かしむ気持ち (=郷愁・望郷心・ノスタルジー)
[nostalgia] |
S F |
えすえふ(略) |
通常の時間と空間の枠組みを超えた出来事を科学的仮想に基づいて描いた物語
(=空想科学小説) サイエンス-フィクション [science fiction] |
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邂 逅 |
かいこう |
思いがけなく出会うこと めぐりあい |
輪 廻 |
りんね |
生あるものが死後迷いの世界である三界・六道を次の世に向けて生と死とを繰り返すこと |
流 転 |
るてん |
物事がとどまることなく移り変わってゆくこと 生死・因果が繰り返されきわまりないこと |
必 然 |
ひつぜん |
必ずそうなると決まっていること それ以外になりようのないこと |
偶 然 |
ぐうぜん |
何の因果関係もなく予測していないことが起こること 思いがけないこと |
蓋 然 |
がいぜん |
ある程度確実であること |
愛 染 |
あいぜん |
人や物に引きつけられ執着すること 特に男女の愛欲にとらわれること 愛着 |
縁 |
えん |
人と人を結ぶ人力を超えた不思議な力 巡り合わせ |
合 縁 |
あいえん |
縁があってよく気心の合うこと |
奇 縁 |
きえん |
不思議な因縁(いんねん) 思いがけない不思議な縁 |
機 縁 |
きえん |
縁 きっかけ |
因 縁 |
いんねん |
前世から決まっていたとしてそのまま認めざるを得ないこと 宿命 |
宿 縁 |
すくえん |
前世の因縁 宿世(すくせ)の因縁 (=宿因) |
宿 命 |
しゅくめい |
前世から定まっており人間の力では避けることも変えることもできない運命(=宿運) |
運 命 |
うんめい |
超自然的な力に支配されて人の上に訪れるめぐりあわせ 天命によって定められた人の運 |
天 命 |
てんめい |
生まれた時から定まっている運命 天から授けられた寿命 天の命令 天から与えられた使命(=宿命・天寿) |
使 命 |
しめい |
使者として命ぜられた命令・任務 与えられた重大な任務 天職 |
宿 世 |
すくせ |
前世からの因縁 (=宿縁・宿命) |
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二十八宿 |
にじゅうはち
しゅく |
黄道に沿う天空の部分に設けた二八の中国の星座 各宿にはそれぞれ規準の星(距星)があるが各宿の間隔は等分にはなっていない 太陰(月)がおよそ一日に一宿ずつ宿るところと考えられた
【東方青龍】
角(す) 亢(あみ) 氐(とも) 房(そひ) 心(なかご) 尾(あしたれ) 箕(み)
【北方玄武】
斗(ひきつ) 牛(いなみ) 女(うるき) 虚(とみて) 危(うみやめ) 室(はつゐ) 壁(なまめ)
【西方白虎】
奎(とかき) 婁(たたら) 胃(えきへ) 昴 (すばる) 畢(あめふり) 觜(とろき) 参(からすき)
【南方朱雀】
井(ちちり) 鬼(たまをの) 柳(ぬりこ) 星(ほとをり) 張(ちりこ) 翼(たすき) 軫(みつかけ) |
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序曲 |
じょきょく |
オペラなどの開幕に先立って演奏される管弦楽曲の一種 オペラ以外の声楽曲や組曲などの器楽曲でも冒頭に付される 独立した演奏会用序曲もある オーバチュア [overture] |
終曲 |
しゅうきょく |
ソナタ・交響曲・組曲など多楽章の曲の最終楽章 オペラにおける各幕の結びの曲
フィナーレ [(イタリア) finale] |
円舞曲 |
えんぶきょく |
三拍子の優美な舞曲 社交ダンスに用いられる中庸の速度のものと、ウィーン-ワルツに代表される速いものとの二種がある ピアノ曲など、舞踊に用いない器楽曲もある ワルツ [waltz] |
夜想曲 |
やそうきょく |
主としてロマン派時代のピアノのための性格小曲 静かな夜の気分をあらわす抒情的なもの
ノクターン [nocturne] |
奇想曲 |
きそうきょく |
形式が一定せず自由な機知に富む小品 (=狂想曲) カプリッチオ [(イタリア) capriccio] |
幻想曲 |
げんそうきょく |
形式にとらわれず作者の自由な幻想によって作り上げられた曲
ファンタジア [(イタリア) fantasìa] ファンタジー [fantasy] |
行進曲 |
こうしんきょく |
隊列の行進に用いられる曲 隊列の行進を描写した楽曲 規則正しい二拍子系 軍楽や儀式の音楽が多い マーチ [march] |
協奏曲 |
きょうそうきょく |
独奏楽器と管弦楽とが合奏する形式の器楽曲 コンチェルト [(イタリア) concerto] |
交響曲 |
こうきょうきょく |
管弦楽のための大規模な楽曲 形式上は管弦楽のためのソナタとでもいうべき音楽で概して三ないし四楽章から成る シンフォニー [symphony] シンフォニア 3[(イタリア) sinfonìa] |
奏鳴曲 |
そうめいきょく |
器楽曲の形式および曲種の一 バロック-ソナタは緩・急楽章が交代する四楽章形式でフーガを中心とする教会ソナタと舞曲の組曲から成る室内ソナタに区別される 古典派ソナタは第一楽章に速いソナタ形式をとる対比的な多楽章から成る ソナタ
[(イタリア) sonata |
小奏鳴曲 |
しょう
そうめいきょく |
〔小さなソナタの意〕第一楽章を簡略なソナタ形式とした器楽曲で全体は短い二・三の楽章から構成される ピアノ教材として多く書かれている ソナチネ[(イタリア) sonatine] |
遁走曲 |
とんそうきょく |
主題とその模倣(応答)が交互に現れる対位法による多声音楽の形式 (=追複曲)
フーガ[(イタリア) fuga] |
練習曲 |
れんしゅうきょく |
声楽や楽器演奏の練習のためにつくられた楽曲 芸術的にすぐれた作品も多い
エチュード [(フランス) étude] 〔勉強・練習の意〕 |
組曲 |
くみきょく |
器楽曲の一形式 いくつかの曲を組み合わせて一つの曲としたもの スイート [suite] |
舞曲 |
ぶきょく |
舞踊のための音楽 舞踊を離れ独立の器楽曲として組曲に取り入れられたものをもいう
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子守り歌 |
こもりうた |
子守りをしながらうたう唄 子供を眠らせるための唄と遊ばせる唄がある子守り娘が奉公の辛さを嘆く唄もある 西洋音楽で子供を眠らせることをテーマにした歌曲や器楽曲
ララバイ [lullaby] |
鎮魂曲 |
ちんこんきょく |
死者の鎮魂を願う入祭文を含めて作曲した死者のためのミサ曲 (=鎮魂ミサ曲)
レクイエム [(ラテン) Requiem] 〔「安息を」の意〕 |
賛美歌 |
さんびか |
キリスト教で神をたたえる歌 主としてプロテスタント教会で典礼に使われる歌をいう (=賛歌・聖歌) ヒム [hymn] |